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この「石」がどんな状態なのか、石の川原か大きな石のある石切場の様な所か、なかなかイメージが固定しなかった。 石と枯野、この二つが寒くて硬い風を感じさせる。「蕭条」の硬い語句の字余りを頭に持ってきた、これがあるからこそモダンで立体的な風景の句になったのでは。 |
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すっかり葉を落とした寒林、冴えざえとした月、忘我の境地。 「隣」は注釈に「あわれ」となっていて「憐」の意味だった。 そんなことはどうでも良いので、透明な空気と乾燥して鋭い針のような月の光が背すじを貫く。 |
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たしか学校の教科書に出ていた記憶がある。 蕪村の博識は中国の史記に及ぶ、わからない地名の水流が不思議な寒さを感じさせる。 凍りつくような水の流れと、葱の白い色の動きに目線を合わせている。まさに東洋の冬の一画面。 |
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山から落ちる涸れがれの水、雪どけになって水量が増すのはもっと先。 細い水流の周囲は既にキラキラと氷が光っている。僅かな窪みに溜まった水は厚い氷になっている。 山の緊張した寒い空気が切れ切れで、渇ゝの水流に集約されている。 |
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蕪村もこのような旅をしたのだろうか、なぜか山頭火の行乞の旅の句のように思える。しかし山頭火と違うのは影像的な美しさにある。 蕪村の代表作と言ってもよい「夜色楼台図」にも雪の夜の京の町並みにほのかな赤い火影が添えてある。 宿に泊めてもらえなかった時の感傷が「絵」になった。 |
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番いになる前の、つまり交際中の鶯と、まだ固い蕾の梅を組み合わせたほんのりとした、はんなりした美しい作品。 独身の鶯に向けた眼差しが暖かい。 |
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