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かじかんで開くにしても寒すぎる。ちらちらと 雪が降りかかる。雪の花なのか、梅の花なのか 寒さの中の幻影のようできーんと張り詰めた 空気が感じられる。 |
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枝をふみはづす小鳥はいないと思うが、それは 後ろの「はつね」が受け止めている。季節も、 生き物もそして音もすべてが初歩で未熟で新し いのだ。それに蕪村の特技、あそび心が動いた。 |
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咲き始めた梅も、冴えた月光に吸収されてしまう 目に入るのは、裸木になった樹影だけ。 月と梅の花があれば絵になるが、ここで写したい のは月光と、鋭く冴えた空気だった。 |
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前句が変化した。時間的には少し遡るかも知れ ない、一羽だけの孤独感、しかし花をつけた木と おぼろな月がある幸福感、どんな鳥が来るのか。 ひょっとすると「蕪村」という鳥の願望なのかも。 |
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期待の梅の季節が、ついに到来した。 単にそれだけの事、それだけの事が句になる 季節と、それだけの事を句にする力量がここ に示された。 蕪村の満足げな顔が浮かぶ様である。 早春の駘蕩たる空気が流れる。 |
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まだ気の許せない気温なのに、既に動き出した 蕪村のはやる気分が窺がえる。 薄暮の中にゆるやかな流れが伸びている 橋だけでなく点景となるものは何も描かれてい ない。故に春なのだろう。 |
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