京 の 町 筋
京都に限らず、日本の町の景色は、タテとヨコの線で構成されていると云ってよいと思います。京都の場合、殊にその感が強いのは、
盆地の中を整然とと区画したことにもよると思われますし又、1200年に及ぶ都市生活の中で磨かれた感性のもたらすものとも考えられます。身辺の
事柄も人の交わり方もこのタテとヨコの線の構成のように潔癖に、そして勁(つよ)く描いてきました。
町の中の景色も、ほとんどがこの垂直と水平の景色であって、それが整っておれば小さいアングルでも何故か安堵感をおぼえます。
もしもその小さいアングルの中に人々の信仰やお呪(まじな)いのカタチが添えられていれば、ますます京都らしい趣になります。
祇園祭も終わって、鉄鍋の中で炙(あぶ)られる様な暑さの昼下がり、汗を出さないように心を静めて歩きながら見つけた景色です。
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