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その後暫くして、隣の国 再び使いをよこせり。 このたびは、全くおなじメスの馬を二匹引き出し「この馬の親子を決めて答えをわが国に届けるべし。」と言いて去りぬ。 |
| 国王、再び若き兵士を呼び出して考えを求めたり。 若き兵士、急ぎ帰りて母にたずねたり。母の言うに「昔、その様な話しを聞きたり、同じ姿の馬の親子を見分けるのは、二匹の馬の間に餌の草を置くべし、先に進みて食するは子なり、その後にのどかに食するを親と知るべし」と。 城にむかい国王にこの旨を報告し、馬の親子を見分け隣の国へ送り返したり。 母の言葉に「生きものの、オスとメス、親と子の情け、いとしきものなり。 人もまたこの様にありたきものなり」と教えたり。 |
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さて、その数日の後、隣の国から一本の木の棒が届いた。 使いのものの申すには「この木の棒の上と下を確かめて答えを届けるべし」と。 国王、その棒を眺めるに上下とも同じ様に削られ、漆が塗られし美しきものなり。 国王「汝はいかに考えるか」と問わせられたり。 若き兵士、先のごとく家におもむき、母にこのことを話すに「それは、いと簡単なことなり。棒を水に浮かべてみるべし、少し沈む方をしたと考えるなり」 若き兵士、ただちに城にもどり大きな器に水を張り、棒を浮かべ国王に見せたり。棒はかすかに傾き上と下を見定めたり。 棒に上と下の印をつけ隣の国は送り返したり。 |
| その後日、またもや隣の国から大勢の兵隊に守られた立派な象が届けられ「この象の重さは如何に。答えをよこすべし」と言い残し去りぬ。 国王、大いに困れり。「この度はかの兵士も考え及ばぬことなり。しかしあの兵士はいつも家に帰りて後、答えを持ちくるが、家になにかあるか」と疑いたり。 若い兵士、国王の命令に困り果てて家に帰りぬ。 兵士の母、子の困れる姿を見て「何を考えていなさるか」と問えば、兵士、今日城でありし事を話したり |
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