
| 花の姿を衣に描き身に纏う、この事は日本では当然なことですが、世界的に見るととても珍しく独特な風俗の現象です。今後この状態がどの様に展開してゆくか判りません。 しかし現在の様に周囲に花が一杯な状況は過去には無かったように思います。ただそれらの花は消費財として存在しているのが悲しいです |
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薔薇 (バラ)我はけささうひにぞ見つる花の色をあだなる物といふべかりけり紀貫之
薔薇を愛するはげに孤独を愛するなりきわが悲しみを愛するなりき
若山牧水
人をらぬ園の薔薇散りくづれ
高野素十 |
百合夏草の茂りの上にあらはれて風になびける山百合の花若山牧水
かりそめに早百合生けたり谷の房
蕪村
くもの糸一すじよぎる百合の前
高野素十
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百合(ひめゆり)百合の花わざと魔の手に折らせおきて拾いてだかむ神のこころか与謝野晶子
百合の香や人待つ門の薄月夜
永井荷風
頸あをき少年と対す百合の前
石田波郷
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沙羅(さら)葉の色に白は淋しき夏椿高木晴子
沙羅の花こゑひそめては刻遣りつ
岸田稚魚
沙羅の花耀くは風あるらしき
高木雨露
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梔子(くちなし)薄月夜花くちなしの匂いけり正岡子規
なんだかなつかしうなるくちなしさいて
山頭火
くちなしの香を嗅ぎて寄るひとのあと
山口誓子
口なしの花はや文の褪せること
中村草田男
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鉄線(てっせん)鉄線の花さき入るや窓の穴芥川龍之介
てっせんのほか蔓ものを愛さずに
安東次男
鉄仙の初花雨にあそぶなり
飴山 実
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