
| ビルの谷間で右往左往している時は気にしなかった自然も、今、自宅周辺に限った自然だけを見ていてもじつに細やかに移ろうている。炎天下では花や草は、決して主役ではないが、絶対に代わらない姿で今も活き続けている |
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朝顔朝貌の今や咲くらん空の色夏目漱石
朝がおや一輪深き淵のいろ
蕪村
貧しさに妻を帰して朝顔の 垣根結ひ居り竹と縄もて 北原白秋
はかなくて過ぎにしかたを おもふにも今もさこそは朝顔の露 西行 |
夏萩夏萩の花ある枝の長さかな星野立子
ゆれては萩のふしては萩のこぼるゝ花
山頭火
夏萩の咲きひろがりぬ影の上
谷野予志
小男鹿の喰こぼしけり萩の花
一茶
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葎夏草は心のままにしげりけりわれ庵せむ草の庵に 良寛
生えて伸びて咲いている幸福
山頭火
法衣こんなに破れて草の実
ゝ
電線のみ奥へ入りゆく草いきれ
石城暮石
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芙蓉垣間見る芙蓉に露の傾きぬ夏目漱石
白露や芙蓉したたる音すなり
ゝ
花びらにゆるき力の芙蓉かな
下田実花
藪かげにあかき芙蓉の咲く小舎をみみづくの家と知りて来にけり 北原白秋
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河骨河骨の二もとさくや雨の中蕪村
河骨の影ゆく青き小魚かな
泉鏡花
河骨の金鈴ふるふ流れかな
川端茅舎 |
夜顔夜顔に夜のふかみゆく軒端かな勝又一透
夕顔に秋風そよぐみそぎ川
蕪村
夕顔に久し振りなる月夜かな
一茶
夜顔のひらくは風の湧くところ
朝倉和江
(夕顔と夜顔は全く異なるもの) |
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