いそっぷの寓話

蛇と父親


八十一話・挿絵  一匹の蛇が子供を殺しました。子供を殺された父親は嘆き悲しみました。子供の墓を作った父親は、その、後斧をもって蛇の穴にむかい、蛇の出てくるのをじっと待っていました。しばらくすると、蛇が頭をだしたので、父親は思いっきり力をこめて斧を振り下ろしましたが、斧は蛇をはずれて、そばにあった石を割っただけでした。失敗した父親は蛇の仕返しが、怖くなり蛇に「仲直りしよう」と提案しましたが、蛇は「私はこの割れた石をみれば、殺そうとしたあなたを憎く思うし、あなたは、子供の墓を見るたびに私を憎く思うでしょう。仲直りなんて意味のないことですよ」と言いました。

この話は、強い憎しみと敵意は、なかなか解消しない、といっている。

人類の中の小さな憎しみや、大きい敵意もこの通りだが、頼りとするのは人類の知恵だけでしょう。
銃では解決できない。


(八十一話)



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