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嘆けとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな 山深く さこそ心の かようとも すまであわれは しらんものかは |
| 伏見過ぎぬ 岡屋になほ とどまらじ 日野まで行きて 駒試みん 今日の駒は 美豆のそうぶを おひてこそ 敵をらちに かけて通らめ |
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君が住む 宿の坪をば 菊ぞかざる ひじりの宮とや いふべかるらん ませなくば 何をしるしに 思はまし 月にまがよふ 白菊の花 |
| うかれ出づる 心は身にも かなはねば いかなりとても いかにかはせん 心から 心にものを 思はせて 身を苦しむる わが身なりけり |
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なにとなく 落つる木の葉も 吹く風に 散りゆく方は 知られやはせぬ あだに散る 木の葉につけて 思ふかな 風さそふめる 露の命を |
| なにとなく おぼつかなきは 天の原 霞に消えて 帰るかりがね たまずさの はしがきかとも 見ゆるかな 飛び遅れつつ 帰る雁がね |
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いつの世に 長きねぶりの 夢さめて おどろくことの あらんとすらん 惜しからぬ 身を捨てやらで 経るほどに 長き闇にや また迷ひなん |
| うき世をば あらしの風に 誘はれて 家を出でにし すみかとぞ見る 世の中を 夢と見る見る はかなくも なほおどろかぬ わが心かな |
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