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月待つと いひなされつる よひの間の 心の色を 袖に見えぬる もの思う 心のたけぞ 知られぬる 夜な夜な月を ながめあかして |
| 涙ゆえ 月はくもれる 月なれば ながれぬ折ぞ 晴れ間なりける もの思いて ながむる頃の 月の色に いかばかりなる あわれ染むらん |
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つれもなき 人に見せばや 桜花 風にしたがう 心よわさを 花をみる 心はよそに 隔たりて 身につきたるは 君がおもかげ |
| 夢をなど 夜ごろたのまで 過ぎ来けん さらで逢うべき 君ならなくに なにゆえか 今日までものを 思はまし 命にかえて 逢ふ世なりせば |
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さはと言ひて 衣かへして うち臥せど 目の合はばやは 夢も見るべき あふとみる ことを限れる 夢路にて さむる別れるの なからましかば |
| なかなかに 夢にうれしき あふことは 現にものを 思うなりけり 夢とのみ 思いなさるる うつつこそ あひ見しことの かひなかりけれ |
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今朝よりぞ 人の心は つらからで 明けはなれゆく 空を恨むる ことづけて 今朝の別れを やすらはん 時雨をさえや 袖にかくべき |
| つま恋ひて 人目つつまぬ 鹿の音も 羨む袖の みさをなるかは 朽ちてただ しをればよしや わが袖も 萩の下枝の 露によそえて |
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