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珍しく晴れ晴れとした気持ちの句である。 しかしまっすぐな道にさえさみしさを感じる山頭火のこと、 晴れていればいるほど、 その大きな空間に寂寥感が充ちている。 |
米や食べるものがなくなれば乞食の行に出る。 米のありがたさは特別のものだったろう、 わずかな米、白い飯、 山頭火にはいくつもの切実な句が残されている。 僅かな米と対照的に月をもってきた処が私は好きだ。 すべてに感謝するの心が溢れている。 |
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九州で焼酎に酔ったときの句。 酒は時によって本人が、思いもよらないまわり方をする。 これは私も経験済み。 本人は極楽の気分、 しかし翌日の痛烈な二日酔いの最中に思い出す。 ここでこの様な句が生まれるのが山頭火の真骨頂。 |
秋の夕暮れ、行き暮れて方向さえ定まらぬ心境か。 それとも雲の行くまま、 水の流れるままに 身をあずけた行乞の精神か。 風景として見るとまさに秋の枯淡の一幅になる。 |
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衣のすそも切れ、色は褪せてもただひたすらの行乞。 山頭火の気持ちはそんな自分の姿が問題なのではない。 漏りだしたのは笠だけではない。 何か自分の中でも綻びがあって 「笠も」となったのではないだろうか。 |
山頭火にとって「ふるさと」は 常人の持つ「ふるさと」ではなかった、 故郷に錦とは正反対の気持ちでの「ふるさと」だった。 いずれにしても「ふるさと」とは、 ただひたすら懐かしく、親しい場所なのだ その気持ちを雨の中で確かめるべくはだしで歩き続ける。 |
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