タゴールの詩によせて

「迷える鳥」と「蛍」から【2】 --短詩30章の中より--



私は最上のものを択ぶことができぬ
最上のものが私を択びとるのだ。
神は創造することによっておのれを見出す。 

われ存すということが不断の驚きであるのが人生である。 星は蛍のように見えることを怖れはしない。

土は侵害をうけて、その返礼に彼女の花
をさし出す。
神の大きな力は静かな微風の
中にあって嵐の中にはない。

死んだ言葉の塵がお前にこびりついている
沈黙によってお前の魂を洗え。
夕空は私にとってひとつの窓、点されたランプ、
そしてその蔭の待ちびとのようである。

人間の歴史は虐げられた者の勝利を忍耐づよく
待っている。
すべての嬰児は神がまだ人間に絶望していない
というメッセージを たずさえて生まれてくる。



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