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子供が駆けこんできて叫んだ、「みてよ、お母さん、みてよ。あたし、こんなもの見つけたのよ」 彼女の眼は微笑でかがやき、小さい赤いガラス玉の腕輪は喜んで手を振った時にチリチリと踊って鳴った。 そして彼女は母親の頸に腕をまきつけて叫ぶ、 「みてよ、お母さん、みてよ。あたし、こんなもの見つけたのよ」 |
| それは金と青の色をした鳥の羽である。 それは子供の耳に、空と雲の、巣と雛の叫びの、曙の喜びと飛翔の希望の物語をささやく。 |
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子供はその羽で頬をなで眼をなでて、夢中になって叫ぶ。 「みてよ、お母さん、みてよ。わたし、こんなもの見つけたのよ。」 |
| 母親はそれを見て吹きだしていう。 「おや、結構な宝物をみつけたこと」 そして羽を投げすてて忙しく家事にとりかかる。 子供は翼の折れた鳥そっくりに床にくずおれる。 彼女の眼の中の微笑は消えてしまった。 しばらくして彼女は起き上がると、その羽を拾った。 その時から彼女の宝物は、母親の眼からさえ隠されたのだ。 |
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